公務員

市役所での仕事内容(避難所開設編)

こんにちは、ヒカルです。

今回は、市役所での仕事内容の、避難所開設編です。

↓では今回のテーマです。

転職希望くん
転職希望くん
避難所の開設って何をしているの?
誰がどう担当しているの?

今回はこういった疑問に答えます。

本記事の信頼性

この記事を書いている僕は、大卒後、市役所に5年間勤務していました。

こういった僕が、解説します。

それでは早速、本編です。

今回は実際の災害対策の部署目線ではなく その他の部署の人の目線になります

避難所開設の担当者発表

大雨や地震が発生した場合には、避難所が開設されますよね。

災害時に年間を通して各自がどんな役割を担うかは、年度初めに
災害対策の部署から通知がされます。

避難所開設の担当は全職員というわけではないです。
部署の中から一部の職員が選抜されます。

僕の市役所では、
係長世代の方と若手職員がペアとなり、
二人で市内のどこかの小学校または地区センターを一箇所担当となります。

ヒカル
ヒカル
他の部署のあまり関りがない方と組む可能性も大いにあります。
関わる場をいただけるのはありがたいですね。

ここで避難所開設に選抜されていない大多数の職員は、
災害時は各部署での対応に追われます。
各部署での様々な動きは今回は割愛します。

有事の際には避難所開設の担当は速攻で担当の施設へ駆けつけ、
二人で避難所を開設していきます。

開設にあたっての研修を受ける

災害対策の部署による、避難所開設の担当者を集めて研修が行われます。

就業時間中に、自分のスケジュールに入れられる感じです。

ヒカル
ヒカル
自分の仕事から逃れられて、つかの間の気分転換というか新鮮な時間ではありましたね(笑)

地震や大雨が発生した際、体育館等の建物で確認すべき箇所や動き等を学んでいきました。

また、担当する小学校にもよりますが、小学校独自での体制が整備されていて、
月1くらい夜に災害対策の会議にお呼ばれすることもありました。

大雨、台風、地震が起きると

大雨、台風、大きめの地震等が発生すると招集がかかります。

早急に担当する小学校なり地区センターに向かいます。

受付用の机を出したり、体育館にマットを敷いたりしていきます。

梅雨や台風の時期は、結構覚悟が必要ですよ。
夜でも関係なく呼び出されます。

ヒカル
ヒカル
雨の音が怖くなります。
寝てても雨の音が聞こえると呼び出されないか不安になります(笑)

学生時代は台風が来ると「休みだー!」なんて喜んだりしていたんですが、
公務員だとあまり笑えないですね(笑)

帰宅時間は?

帰宅時間については、台風が過ぎ去ったりなどして落ち着いてきた頃に、
災害対策の部署より連絡が来てから、帰ることができます。

ただ、まだ避難者が一人でも体育館に残っている場合は、全員帰宅するまで帰れません。
ただただ待つのみです。

たとえ夜中に台風が過ぎ去り、配備態勢が解除されたとしても、
おじいちゃん、おばあちゃんを始め、夜中に帰るはずがありません。
朝方に起き帰ってもらうまで残っている必要があります。

ここで最も危険なのが、
朝方に帰ってから、数時間後の朝8時からまた通常の勤務が始まるということです。

ほとんど眠れません。体力的に本当にキツイです。

夜中はどうしているの?

ひととおり避難者の受付・案内が終わると、
担当二人で受付の椅子に座ったまま状況の整理をする等し、時間が過ぎるのを待ちます。

ヒカル
ヒカル
他には僕は読書したり、無難に雑談していましたね(笑)

ただ、夜中はどうしても眠くなります。
担当者二人で交代で仮眠をとっていました。

この時間はけっこう暇なんです。
あとは他の小学校等での開設を担当している後輩と連絡をとったりしていましたね。
「そっちはどうよ。」「けっこう来てるよー。」等々。

実際あったお話

それでは、実際に避難所開設となった際の、僕が体験したケースを軽くご紹介します。

犬も家族なの!事件

避難所を開設後、近くにお住まいの方々が順調にやってきていました。

体育館内もそれなりに埋まってきたころ、
ペット(ワンちゃん)を連れてきた方がいました。

ペットは基本的には体育館内のみんなと同じところへ入れることはお断りです。
大勢の他人がいる上、鳴き声等も響いてしまうためです。

なので、同じ体育館内ではありますが、ペットのみ別の小部屋に案内することになります。

そのように説明をしましたが、

「犬も家族なの!一緒にいたいんだ!!」

いくら丁寧に説明しても理解してもらえず、本当に困りました。
その後はなんとか理解してもらいましたが、気持ちも分かるだけに心苦しかったですね。

まとめ

災害時において行政の使命として住民の安全・安心を守ることは、
行政に携わる職員にとって、誰もが感じ、義務感に思うところかと思います。

時折、ペットの件のように、断るに心苦しい場面もあります。

情状酌量とかもなく、基準に沿って平等に対応しないといけないので、

流されずに真っすぐ対応できないといけないです。

住民第一で行動できる人、ぜひ市役所に勤めていただき、
大活躍をしていただければと思います。

公務員試験に向けて勉強中の方がもし読んでくれていたら、
僕のブログが少しでも何かしらの参考になりますように。

それではまた次回!