こんにちは、ヒカルです。
今回は、市役所の仕事としては物珍しい業務であろう、【企業訪問】についてです。
市役所の職員といえば、きっと窓口業務のイメージが強いですよね。
ですが、それはほんの一部であり、市役所には様々な部署があります。
市内の企業を訪問する担当となる職員もいるんです。
なぜ?何しに?
今回はこういった疑問に答えていきます。
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は、大卒後、市役所に5年間勤務しており、
3年間、実際に企業訪問を担当していました。
こういった私が解説します。
それでは早速、本編です。
市内の企業訪問
私が所属していた部署では、市内の事業所を定期的に訪問していました。
時期は特に決めておらず、1社ごとにアポをとり、年間とおして訪問していきます。
実際に訪問したら、
- 近況
- 補助金の情報
- 遊休地(空いている土地)
等々を話していきます。
市役所としての企業訪問の狙いは??
市役所としての狙いは企業留置です。
補助金の情報等も大事ですが、
お互いに顔見知りとなることで、企業からも行政へ気軽に問い合わせ等しやすくなります。
ひいては、企業留置、つまり市内にずっと居てくれることに繋がれば、という狙いです。
事業所が更なる良い環境を欲して市外へ流出していく可能性を少しでも低くできればというところです。
泥を塗らないよう、身なりは綺麗目で、知識武装して対応を爽やか目でいることは本気で心がけていましたね
また、やっぱり人である以上、良好な付き合いは重要です。情で残ってくれることもあると思います。
企業が市内に残ってくれるメリットは何?
◎住民税や法人税を減らさずに済む
地元で雇用されている人もいるかもしれませんが、中には他地域から引っ越してきた人もいるはずなので、そういった雇用者の流出を防げます。
歳入の減少を防ぐ大事な役割です。
実際にあった事例①:企業訪問の日程調整で極度に怪しまれた話
多くの企業訪問のアポを電話でとってきましたが、
一度とても怪しまれてしまいました😅
その後すぐに、折り返し電話がかかってきてOKをいただけましたが。
用心深いことは良いことです。
変な意味で記憶に残るものとなりました(笑)
実際にあった事例②:企業訪問にて最も失敗した話
1年目に失敗した話もあります😭
恥をかいたというか、相手方に気を遣わせたお話です。
市の看板を背負っているのに、大変失礼なことをしてしまいました。
このこともあり、私は日経新聞を毎日読むようになりました。
失敗の経験から、徐々に社会人としてステップアップしていきました。
東京・大阪への訪問
東京や大阪等の本社へも出張で行きます。
大手のゼネコン等に訪問させていただきました。
市役所としての狙いは??
狙いは企業誘致です。
先ほどの企業留置と文字が似ていますが、これは「誘致」
会社を引っ張ってくる事です。
市内の遊休地をアピールし、その条件の土地を探している企業を引っ張ることができれば、
自治体にメリットがあります。
企業を誘致することによる市役所へのメリットは?
◎住民税や法人税の増収が見込める
要は先ほどの企業留置の裏返しですね。
企業を誘致するということは、そこで働く従業員を誘致することにも繋がります。
従業員を地元から採用するのも多いと思いますが、
工場移転・新設と共に他地域から移り住む人々も一定数見込めます。
企業誘致の際のアピール材料として、そのような移住される雇用者に向けての、生活環境の充実度合いも重要となります。
魅力的な自然環境が多く暮らしやすい等の条件もアピール材料ですね。
やっていることが完全に営業です。
余談です
東京や大阪、名古屋への出張について、
これらの訪問には、近隣自治体の担当者と一緒に向かいます。
一通りの訪問が終わると、そこで解散となります。
近隣自治体で仲の良い人同士は、現地の食事を堪能してから帰っていたようでした。
でもちょっとした旅行感覚も味わえて良かったです
終わりに
市役所職員の業務の一つである企業訪問。超重要です。
まぁ重要でない業務なんて無いですけどね。
それにしても、営業って感じで全く公務員っぽくないですよね。
入庁するまで想像していなかった内容だった事もあり、面白かったです。
それでは今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。